先日、奈良の春日大社に初詣に出かけてきました。
初詣の帰り道に、春日大社の国宝殿があります。
この国宝殿は、平成27年・28年の式年造替(しきねんぞうたい)のときに本殿とともに建て替えられ、綺麗に生まれ変わりました。
今回の展示では、日本刀の世界「童子切(どうじぎり)」展の”童子を切る?”という名前に興味を感じたので、観てみることにしました。
童子切(どうじぎり)とは?
童子切というのは平安時代の伯耆国(ほうきのくに)、今の鳥取県の刀工である安綱作の日本刀のことで、童子切安綱(どうじぎりやすつな)と呼ばれています。
童子というのは酒呑童子(しゅてんどうじ)のことで、源頼光がこの刀を使って酒呑童子という鬼を退治したという逸話からこう名付けられたそうです。
日本刀の世界「童子切」展の見どころ
刀と聞くと戦いに使われる道具だからちょっと怖いなあと最初は思っていましたが、こちらの展覧会を観に行ってから変わりました。
日本の刀は元々は装飾品だった!
元々は古代の刀は装飾性の高いものでまっすぐでしたが、それを持つ人の生活が変わっていくと同時に刀も変化していきました。
武士の生活の変化とともに方の形も変化
それまでまっすぐだった刀は、武士が身につけて持ち歩くようになってから、曲線を描く形に変化しました。
それは、いざ使うときにさっと抜けないからなのだそうです。
武器として使われる刀は硬さとしなやかさが必要
武器として刀が使われるようになると硬いだけの刀ではすぐに折れてしまうので、しなやかさも必要になってきました。
そこで、しなやかさを加えるように工夫がされたようです。
現存している日本刀は誰が作り、誰に伝わったかが魅力的!
刀は鉄を含んでいるので、使用したら、錆びてしまうことが多いのですが、今回展示されているものは保存状態が良く、綺麗でした。
ということは実戦で使われていたものというよりは、戦いの前に神社に奉納したり、戦勝の褒美として賜った物として大切に保管されてきたからではないでしょうか。
誰が作って、どのような方に伝わっていったのかなどと考えるとその刀の歴史を感じられますね。
刀と聞くと戦いの道具と思ってしまいがちですが、このように装飾品としての芸術性や歴史を感じられると思うと女性でも楽しめるのではないでしょうか?
日本刀の世界童子切開催期間
2019年12月28日(土)〜2020年3月1日(日)
*休館期間2020年1月27日(月)〜1月31日(金)
開館時間
10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
2月3日(月)、2月8日(土)〜14日(金)10:00〜19:00(入館は閉館の30分前まで)
料金
一般 1,000円 大学高校生 600円 中小学生 400円
春日大社国宝殿場所
駐車場は春日大社国宝殿前にあります。料金は1,000円。
交通機関
JR奈良駅より奈良交通バス「春日大社本殿行き」に乗車し、「春日大社本殿」駅下車すぐです。
また、JR奈良駅より奈良交通バス市内循環外回りに乗車し、「春日大社表参道」駅下車徒歩約10分です。
まとめ
春日大社にお参りに出かけたときに、国宝殿を観ながら、地元の歴史などに触れてみるのも面白いのではないでしょうか。
よろしければ一度足を運んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。