初詣に行くと綺麗に着物を着てお参りに来られている方を見かけます。
家にあるお母さんの着物を借りて出かけてみたいけど、どんな種類の着物をきて行ったらいいのか?コーディネートはどんな色を合わせたらいいのか?よく分からなくてなかなか着ていけない・・・
そんな方も多いのではないでしょうか?
今日は、初詣に行くときに選ぶ着物の種類やコーディネートの仕方についてお話しさせていただきます。
着物の種類
着物には、「格」と言うものがあって、その行く場所によって着る着物の「格」が決められています。
結婚式では、結婚している人は、黒色の留袖、訪問着を着ますし、まだ結婚していない方は振袖を着ていることが多いですよね。
結婚式のような晴れの日に着る着物には格が決まっているので、その範囲で着るものを決めれば良いので、洋服選びよりも楽かもしれませんね。
【留袖】
最も格の高い着物で、結婚式などで母親や親族などの既婚女性がきる第一礼装です。
【振袖】
結婚式や謝恩会、成人式などに未婚女性がきる第一礼装です。
【訪問着】
結婚式、結納や入学式や卒業式など幅広く使われる着物です。
【色無地】
無地の着物で、紋を入れることによって、改まった席にも使えますし、紋がなければちょっとしたランチなどにも使える着物です。
【小紋】
訪問着や付下げと違い、全体的に柄が散りばめられている型染めの着物です。
外出着としてカジュアルなパーティーや観劇などにも良いです。
【つむぎ】
大島紬・結城紬などが有名で、日常的に気軽に着ることが出来る着物で、食事会や音楽鑑賞など自由な着方が楽しめます。
帯の種類
【袋帯】
礼装や正装の着物に合わせる帯で、幅が約30cm、長さが約4m20cmあり、お太鼓部分を二重にして二重太鼓結びにします。
【名古屋帯】
基本的に小紋やつむぎに結ぶ帯で、幅が約34cm、長さが約3m60cmあり、お太鼓の部分を一重にして結びます。
帯の合わせ方
着物の「格」に合わせて、帯も変わってきます。
また、留袖には、必ず、襟の後ろに1箇所、袖と胸元に2箇所ずつ紋があるのですが、色無地や小紋に紋をつけることによって着物の格を上げることができ、それによって使われる帯が変わってきます。
【留袖、振袖、訪問着】
基本的に袋帯です。
【色無地】
三つ紋以上(襟の後ろと袖2箇所)の場合袋帯、一つ紋以下(襟の後ろ)の場合は名古屋帯を使用します。
【小紋、つむぎ】
基本的に名古屋帯なのですが、小紋に一つ紋をつけると格が上がるので、袋帯を使います。
初詣の着物を選ぶ時の注意点
黒の留袖は第一礼装ですが、初詣には向いていませんから、そのほかの種類の着物であれば、良いかと思います。
色は明るいもので、柄は縁起の良い柄(松竹梅、扇、鳳凰など)が入っているものは特にいいですね。
コーディネートは、着物・帯・帯揚げ・帯締めを並べてみて、合っているかをチェックしてみてください。
帯揚げ・帯締めの色を変えるだけでも全く雰囲気が変わってくるので、色々合わせてみると面白いですよ。
また、サイズが合っているかもチェックしておいた方が良いので、初詣にいく前に羽織ってみておはしょりの量や、帯の柄の調整などしておくと当日安心できますよ。
初詣をする時の寒さ対策
着物を着るとき、「衣紋を抜く」と言って背中心をしたに引いて、後ろの襟周りを大きく開けるのですが、その時に寒いからと着物用の下着を身に付けていないと着崩れしてきた時に下着が見えてしまいます。
また、袖が長い下着を使用すると下着の袖がだんだん見えるようになることも・・・
着物用の下着を使用する方が良いのですが、代用する場合は、十分に気をつけてください。
また、寒い時期に着物を着ていて一番寒いと感じるのは襟周りです。
ショールやコートを用意し、初詣に行かれる時は寒さ対策を万全にしていくことをお勧めします。
まとめ
最近は着物を着られる若い方が増えてきて、つむぎの着物を大正ロマン風にお洒落に着こなしているところをよく見かけます。
着物と帯との組み合わせは、ほぼ先にお話しした通りですが、楽しみながら、洋服を着る感覚で着物を楽しんでいただけたらなあと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
参考にしてみてください。