毎年、買っている正月飾りは縦に長く、鶴の飾りや金色の水引のある、煌びやかな正月飾りなのですが、関西で一般的に売っているのは「ゴンボ飾り」という名前のもので、横に長く、中央にある橙をを中心にして色々な飾りがつけられています。
そして、その飾り一つ一つに意味があるようです。
また、その正月飾りは
・いつからつけたら良いののか?
・いつまでつけたら良いのか?
・外した後はどうしたら良いのか?
毎年正月飾りを玄関に飾っているのに、わからないまま過ごしていたので、今回思い切って調べてみることにしました。
関西のゴンボ飾りとは?
関西では玄関などに飾るお正月飾りを「ゴンボ飾り」という名前で売っています。
ゴボウ締めのしめ縄に縁起物を取り付けたもので、横に長いのが特徴です。
昔、関西では、「ゴボウ」のことを「ゴンボ」と読んでいたことから、ゴボウ締めのお飾りもこのように呼ぶようになったようです。
ゴンボ飾りの種類と意味は?
【稲穂〔野の幸〕】
五穀豊穣の実りのシンボルであり、たくさんの食物が与えられるようにとの願いが込められています。
古来より日本人にとってコメの収穫は自然の恩恵、つまり神の御加護によってなし得たこととし、藁自体に神の力が宿っていると考えられています。
このようなことからの農耕民族の私たちにとっては、その折の稲穂の藁を捻るということがとても重要な意味を持っているとされています。
【裏白(うらじろ)〔山の幸〕】
裏白は「穂長(ほなが)」とも言われ、長命の象徴であり、裏が白いことから、裏も表もない心が清明であることを示しています。
【だいだい〔橙・代々〕】
成熟しても落下しにくい実であり、三代にわたり果実がつくことからこの名があり、縁起物として、正月の飾りに使われています。
家が代々反映していくようにとの願いが込められています。
【ゆずり葉】
ゆずり葉は「親子草」とも言われ、若葉が成長して古い葉が落ちることから、親が成長した子に後を譲る姿に例えられ、長寿と代々の引継ぎへの願いが込められ、子孫繁栄の意味を持っています。
また、家庭が平和で互いに譲り合う仲の良さという意味もあります。
【御幣(ごへい)〔折切紙〕】
昔から神の使者は稲妻と共にやってきたという言い伝えから、ひかり(明るさ)を表す折切紙に良いことがあるようにとの願いを込めています。
また、明るい年を迎えられますようにとの願いもあります。
【藻(ほんだわら)折切紙〕】
海には海藻が繁殖し、海の幸がたくさん採れるように、また、藻を刈る、転じて儲かるの意味が込められています。
ほんだわらは穂俵(ほだわら)のことで、実の形が米俵に似ているため、神聖な作物であるお米に関連した縁起物として各所で飾られます。
【葉付きみかん】
柑橘類は不老長寿の実とも言われています。
また、種が多いことから、子孫繁栄の願いも込められています。
ゴンボ飾りはいつから飾るの?
一般的には、12月28日までに飾るのが良いと言われていますが、大安や末広がりの「八」が含まれている28日に飾るのが縁起が良いと言われています。
ゴンボ飾りはいつまで飾るの?
一般的には、1月7日に外すこととされていて、1月7日の朝、七草粥を頂いた後に外すことが多いようです。
地域により外す時期が違う場合もあります。
ゴンボ飾りを外した後はどうしたらいいの?
1月15日に小正月に行われる「どんど焼き」などで焚き上げます。
自宅で処分する場合は、大きめの紙を広げてお清めの塩を振ります。
その紙でお正月飾りを包んで、地域のゴミの出し方に従ってください。
まとめ
今回は関西の「ゴンボ飾り」について調べてみました。
地域によって正月飾りの形が違うようですし、飾る日にちや外す日にちも多少違うようなので、ご自身の地域の習慣を一度調べてみるのも良いかと思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。