恵方巻の廃棄が多い原因について大調査!その意外な原因とは?

豆知識

2月3日は節分ですね。

年の数だけ豆を食べたり、恵方(2020年は西南西)に向かって恵方巻を丸かじりしようなんて考えていらっしゃる方もいるのでは・・・

恵方巻は、元々、節分に関西で食べられていたのですが、1990年あたりから関東でも販売されるようになり、今では全国的で食べられるようになっています。

そこで問題になっているのが「恵方巻の廃棄」

商品を作ったのに消費者に食べられることなく廃棄されることが問題となり、2019年には「食品ロス削減推進法」が施行されています。

恵方巻が、食べられることなく廃棄されるのは何が原因なのか?

今回調べてみることにしました。

2019年に恵方巻の廃棄にかかった費用は?

2019年に、節分が過ぎてから、廃棄される恵方巻の金額は全国で10億2800万円と試算されていました。

そして、この金額には廃棄にかかる費用は含まれていないので、実際にはもっと費用がかかっています。

売れ残って廃棄される恵方巻の金額が約10億であり、その恵方巻を廃棄するのにもまた費用がかかってしまうなんて大問題ですね!

 

恵方巻の廃棄の原因はなんなの?

恵方巻の流通段階での問題とは?

製造工場での廃棄はここに問題があった!

製造業者側が市場に出す前の商品を廃棄するという問題があります。

それは、発注に応じて商品を作るのですが、工場のロット数が多いため、少量を作ることが難しく、販売終了直前に余分に作ったものを廃棄せざるを得なくなるのです。

 

 

恵方巻の販売段階での問題とは?

売り手からのプレッシャーに弱い作り手

作り手(製造業者)より売り手(コンビニ・スーパー・百貨店)の方が強く、「製造業者が適量を作りたい。」と思っていても、売り手側が「欠品したら取引停止処分の可能性」というプレッシャーを感じさせるため、売れる以上に作ることになってしまうのです。

予約販売が1割、当日購入が5割でまだまだ予約販売に頼れない!

恵方巻を食べるつもりですか?というアンケートに対して、

日購入 約50%

買わない 約20%

自分で作る 約15%

予約販売 約10%

その他 5%

予約販売で買う人が約1割なのに対し、当日購入すると答える人が5割もいるため、売り上げを上げるためには当日分を販売せざるを得ない訳です。

結局余ってしまい、廃棄が増えてしまいます。

コンビニは当日販売の量を調整しにくい

百貨店やスーパーでは、お店の奥で作っていることが多く、当日お客さんが増えてきたら、追加で作ることができるのに対し、コンビニでは、あらかじめ数量を予想し、発注するため、数量が予想しにくく廃棄の原因になりやすいのです。

恵方巻を廃棄しないための対策とは?

コンビニエンスストアでは、期間商品の割引特典での予約販売を強化したり、地域限定で期限切れ商品の食品値引きクーポンを発行したりしています。

製造者側では、食品の消費期限・賞味期限の表示の仕方を年月日表示から、年月表示に変えることで排気量を減らしたり、食品添加物を利用することで賞味期限や消費期限をのばす試みなどが行われています。

 

まとめ

恵方巻は、邪気をはらい、幸運をもたらす食べ物なのですから、必要な人に届くように、生産者と販売者が協力して仕組み化し、恵方巻の廃棄量を減らせることを期待したいですね。

また、恵方巻の在庫や廃棄ばかりに注目されていますが、消費者が欲しい商品を協力してしっかり作っていくことも忘れないで欲しいと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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