日本人の主食というと米ですが、その主食の代わりに昔から、色々な地域で小麦粉を使った料理が作られています。
その中でも「ほうとう」は麺にそれほど腰はないのですが、とろみの効いた汁に麺がよく絡みますし、栄養たっぷりの野菜と一緒に煮込んでいるので体が温まり、冬の寒い時期には重宝します。
今回は、埼玉県深谷市の郷土料理である「煮ぼうとう」に興味があったので、他の「ほうとう」とどのように違うのか、どのような特徴があるのかについて調べてみました。
煮ぼうとうとは
小麦粉が比較的手に入りやすかった埼玉県深谷市の郷土料理です。
麺には中力粉や強力粉を使用し、水を入れて練り、出来上がった生地を綿棒で伸ばした後、折り曲げて、幅広の麺(長さ約2.5cm、厚さ約1.5mm)にカットします。
うどんとは違ってしっかり捏ねて腰の強さを出したり、生地を寝かす工程はありませんし、麺を茹でて塩分を抜く作業もありません。
ですから、麺を深谷ネギや地元で取れる野菜、特に根菜などと煮込むと自然にとろみがつき、冬には体が芯から温まる定番メニューになっています。
深谷市の郷土料理煮ぼうとうの特徴
深谷市の煮ぼうとうは醤油ベースであるのが特徴です。
同じような太い麺に群馬県の「おっきりこみ」がありますが、こちらは味噌ベースのものが主流です。
また、山梨県の「ほうとう」は味噌ベースにカボチャを入れるのが特徴です。
最近では、こちらの郷土料理がコンビニでも発売され、手軽に買えるようになっているようです。
セブンの煮ぼうとう美味かったなぁ。#at_x #yurucamp pic.twitter.com/Hh5qjkhCP4
— 松前 @警備会社A®️gyros (@Matsumaz) January 2, 2020
煮ぼうとうと武田信玄との関係
山梨県に伝わっている「ほうとう」は武田信玄の陣中食だったようです。
その「ほうとう」と同じように生の麺を地元の野菜と一緒に煮込んで作る料理は、武田信玄の領地や影響のあった山梨県以外にも、埼玉県・群馬県・長野県にもあるようです。
そのため、ほうとうの食べられている地域は武田信玄の勢力範囲と一致しており、戦いでの陣中食ではないかという説が有力なようです。
煮ぼうとうの食べられるお店
埼玉県深谷市にある「割烹楓」さんで煮ぼうとうが食べられるようです。
割烹楓さんにもお邪魔して煮ぼうとうも食べてきた❤️
正月休みだったから写真だけで帰ろうとしたら井上さん出てきてわざわざお店開けてくれて食べさせてくれました😭❤️
面白くていい人で、煮ぼうとうも美味しくて、本当にありがとうございました😭
Snow Man?って即バレ笑
また行かせていただきます✨ pic.twitter.com/g29bhQyfsw— ぬれおかきよりぬれせんべい (@1nonnon324) January 4, 2020
深谷市の郷土料理の煮ぼうとうまとめ
日本全国に太めの麺を地元の野菜と煮込んで作られた料理が色々あります。
それは、昔領地を奪い合った戦いによって他の土地の文化が入ってきて、その土地でまた新たなものに生まれ変わったのかもしれませんね。
参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。